歴史は繰り返す 2011 6 19
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。
多くの人は、恐慌というと、
「1929年恐慌」を連想しますが、
本当に注目すべき恐慌は、「1937年恐慌」です。
また、あの時と同じ失敗を繰り返すのでしょうか。
1937年恐慌 2009 7 4
NIKKEI NETのマネー&マーケットで、
岡田晃氏は、「1937年恐慌」のことを書いています。
(以下、引用)
1933年に登場したフランクリン・ルーズベルト大統領が、
ニューディール政策で米国経済を立て直したことは広く知られている。
1933年までの4年間、
大幅なマイナス成長が続いていた実質国内総生産(GDP)は、
翌1934年からプラスに転じ、1937年まで景気回復が続いた。
1933年に50ドル前後まで落ち込んでいたダウ工業株30種平均は、
1937年に190ドル台まで回復していた。
そこで、ルーズベルト政権は、
ニューディール政策によって膨らんだ財政赤字を削減すべく、
増税に踏み切り、財政再建路線に転換した。
FRBも金融引き締めに転じた。
だが、これは明らかに誤りだった。
景気は再び急速に悪化し株価は暴落した。
実質GDPは翌1938年にマイナス成長へ逆戻りし、
ダウ平均は1937年の戻り高値のおよそ半分の水準まで下がった。
これは、1937年恐慌と呼ばれている。
それ以降、米国経済の本格回復は第2次世界大戦後まで待たねばならなかった。
(以上、引用)
歴史に「if」はありません。
しかし、「アメリカに、1937年恐慌がなかったら」と考えざるを得ません。
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。
歴史は、人類のためにある。